ロック(ルーク)の開け方・痛み・アフターケア 【自分で軟骨ピアス】


ロック(ルークとも言う)は耳上部にある盛り上がった部位に開ける軟骨ピアスのことです。

まず、角度が非常に難しく、痛みも強いためセルフでやると失敗する可能性が非常に高い部位ということを知っておいてください。

初心者の方は絶対にセルフで開けるのは辞めましょう。

難易度が高く、トラブルも起きやすい部位なので、日本で開けている人はかなり少ないので開けていると一目をおかれる部位でもあるので、ヘリックスやトラガスといった他の人と被るのが嫌な人にはおすすめです。

初心者の方はまず、以下の記事で軟骨ピアスの基礎知識を得てから続きを読んで下さい。

軟骨ピアスの位置や名前、開け方や痛み、トラブル対処まで徹底解説

ロックを開けてみよう!

ヘリックスやトラガスと言った軟骨ピアスの多くは耳の外側に付けることが多いですが、ロックは耳の内側にピアスを付けることができるので、一つ開いていると耳全体の印象がかなり変わります。

角度的にホールが目立たない位置なので、職場や学校でピアスが禁止されている人にもおすすめです。

病院でロックを開ける場合

病院でボディピアスを開ける
ロックの形状は人によって様々で、盛り上がりが十分ではなく、開けること自体が非常に難しい場合もあるので、可能であれば病院で開けるすることを強くおすすめします。

病院を選ぶ


多くの病院のホームページでは「軟骨ピアスの穴あけ」という感じでひとまとめにしていることが多いですが、実際にロックを開けたことがある担当者に開けてもらえるかどうかが重要です。

都内の有名な病院であれば実績もあると思いますが、地方であればまず病院にロックを開けたことがある担当者にお願いできるかを確認しましょう。

病院で軟骨ピアスを開ける前に絶対に知っておいてほしいことをまとめたので、必ず確認してください。

病院でボディピアスを開ける 軟骨ピアスを開ける前に絶対に知っておくべきこと 【正しい病院選び】

病院で開ける際の相場

病院でボディピアスを開けると高い
ロックの価格を明示している病院はあまり多くありませんが、10,000円程度で開けることができるところが多いようです。

病院で開ける際の注意点

繰り返しになりますが、ロックはホールを開ける難易度が高いため、実際に施術を行ったことのある担当者に施術をお願いしましょう。

セルフピアッシングでロックを開ける場合

ホール完成まで:3ヶ月〜1年
難易度:★★★★☆(突起が低い場合は★★★★★)
痛み:★★★★★
おすすめ:ニードル

ロックはホールを開けられる範囲が狭く、軟骨も厚めなので、上級者向けです。

貫通させるのに力が必要なため、時間がかかり、そのため痛みも軟骨ピアスの中でも最も強い部位の一つです。

また、突起部分が少ない人はそもそもセルフでやることが非常に難しく、難易度や痛みにも個人差がありますので、少しでも不安に思うようでしたら病院で開けることをおすすめします。

それでも自分で開けたい!という方は少しでもそのリスクを少なくするために、自分で開ける前に絶対に知っておきたいことをまとめましたので、必ず一読してから、記事の続きを読んでいってください。

病院でボディピアスを開ければ痛くない 軟骨ピアスを開ける前に絶対に知っておくべきこと 【自分で開ける】

ニードルで開ける事前準備

◆必要なもの
  • ニードル16G~14G
  • ニードルと同じゲージのピアス(内径が8mm~)
  • スキンマーカー(ピアス専用あるいは顔料インクのペンでも良い)
  • 消毒液(薬局などで売っている市販のもので良い)
  • 清潔なコットン(綿棒などでも良い)
  • 抗生物質入り軟膏
  • 消しゴムかコルク
  • 清潔な小さい器
  • 丸ペンチ(ニードル加工用)
◆ニードルの入手方法

ピアッサーはドン・キホーテなどでも売っていますが、ニードルは店舗では販売しておらず、ネット通販で購入する必要があります。

しかも、楽天などではなぜか販売が無く、 Wowma!でしか売っていないので注意が必要です。

ネット通販と聞くとクレジットカードが必要と思うかもしれませんが、コンビニ払いなどがあるので購入は可能です!

参考 ネットで購入できるサイトはここ!ピアス用ニードル 12G 14G 16G 18G 20GWowma!
◆ニードルの加工

ニードルを突き刺していくと、奥の耳にも突き刺さってしまうため、ニードルを加工するのがおすすめです。

加工には楽天やAmazonなどで売られている安い手芸用の丸ペンチで構いません。

トラガスから耳の内壁までの距離は個人差があるのであくまでも目安ですが、ニードルの全長を100%として、尖っている側から30%くらいの位置でニードルを45度曲げるとやりやすいです。

ニードルに傷がつかないよう、清潔なガーゼなどで挟んでから曲げるようにしてください。

ニードルで開ける手順

1, しっかりと手を洗う

石鹸などでしっかりと手を洗いましょう。

2, ニードルやピアス、消しゴムを消毒する

滅菌済のニードルで無ければ清潔な小さい器に市販の消毒液を入れて、ニードルとファーストピアス、消しゴムを漬けておきましょう。

3, 消毒液を開けたい部位に塗る

コットンや綿棒に消毒液をつけ、表と裏の両方を丁寧に消毒しましょう。消毒した後はむやみに開ける部位を触らないようにしましょう。

4, ニードルで開けたい部位にスキンマーカーで印をつける

ロックは面積が狭いため、位置を誤ると排除(ホールにならず裂けてしまうこと)されやすい部位なので特にこのマーキングが重要になります。

盛り上がりの程度は個人差があるので、絶対ではないですが、基本的には盛り上がっている頂点から5mmの部分が良く、奥過ぎても、手前過ぎてもダメです。

5, ニードルを使ってホールを開ける

◆ニードルに軟膏を付ける
ニードルの滑りを良くするために、ニードルの尖っている側を軟膏の容器に入れる形で軟膏を塗っておきましょう。

◆消しゴムを下側にあてる
ニードルが貫通した時に、耳の内側に刺さってしまうのを防ぐため、耳の穴側から消しゴムをあてます(必要であればハサミなどで消しゴムの形を整えてください)。

◆ニードルを上から垂直に刺す

曲げたニードルを垂直にして、ニードルをマーキングした印に合わせて貫通させ、消しゴムにニードルを刺します(画像はわかりやすくするために消しゴムがありません)。

下側の消しゴムで少し上に持ち上げると垂直に刺しやすくなります。

力が弱いと開けるのに時間がかると腫れがひどくなる場合もあるので、無理をせず、自分で開けることを諦める勇気を持ちましょう。

◆まっすぐの部分まで刺し進める

尖端を消しゴムに刺さったら、ニードルの先端が他の部分に刺さらないように角度を変えニードルの真っ直ぐな部分まで刺し進めます。

この状態で数分落ち着かせることでファーストピアスの付け替えがやりやすくなります。

6, ニードルの端にファーストピアスを当てて徐々にニードルを抜く

ニードルの穴が空いた尖っていない部分にファーストピアスの端をあてつつ徐々に抜いていき、ニードルを抜くと同時にピアスをホールに入れ、キャッチをつけて完了です。

ロックのアフターケア


ロックは耳の内側なので服や髪の毛が引っかかることは少ないですが、開ける時に多くの負担がかかる部位なので、自分で開けたらほぼ100%腫れると思っていてください。

ホールの安定に1年近くかかる場合もあるので、根気よく洗浄を行ないましょう。

1, 40度くらいのお湯で患部を洗い流します。
2, 市販のハンドソープを泡立てて患部を包むようにします。
  ┗患部をあまり刺激しないでください。
3, その状態で数分放置します。

・・・・最初の2~3日間、痛みがある場合はココまで・・・・

4, ピアスをゆっくりと前後に動かしてホールの内部まで洗います。
5, 数回繰り返したら、同じく前後に動かしながら泡を洗い流します。
  ┗石鹸が残らないよう念入りに。
6, ティッシュや清潔なコットンなどで水気をしっかりと拭き取ります。

以上の洗浄を朝晩、一日二回行ってください。

※ハンドソープは市販のもので構いませんが、肌が弱い場合は低刺激のものにするといいでしょう。

ロックを開ける痛み


ロックは軟骨が厚く、開けにくい部位であるため、軟骨ピアスの中でもかなり痛みが強いです。

痛みとしてはインナーコンクも強いですが、ニードルの加工などが必要ないため難易度は低いですが、ロックは刺す角度も非常に重要で、刺している途中に角度を変えなければならないため、難易度も高く、より痛みが強くなる可能性があります。

ロックのファーストピアス

セルフピアッシングの場合や一部病院では自分でピアスを用意する必要があるので、以下を参考にしてみてください。

ロックにおすすめのファーストピアスの種類


ロックのファーストピアスにおすすめなのがキャプティブビーズリングです。

ロックにはバナナバーベルをつけるのが人が多いですが、最初はキャプティブビーズリングの方が、万が一腫れた時に埋もれにくく、外しやすいなどの理由からおすすめです。

セカントピアスからバーベル系のピアスを付けるのがいいでしょう。

ロックにおすすめのファーストピアスのサイズ

・ゲージ:開けたホールのゲージに揃える
開けたニードルのゲージと違うゲージにすると出血がひどくなるので辞めましょう。

・内径:10~12mm程度
腫れた場合のために余裕を持ったサイズにした方がいいです。

・ボールサイズ:3~4mm程度
ロックは特に腫れやすいので、ボールサイズは大きすぎてホールの負担にならないよう、小さめを選ぶのがよいでしょう。

ロック注意点

複雑な部位ですので、とにかくホールの角度が難しく、軟骨も硬いためセルフでやると失敗しやすい部位です。

少しでも不安な場合は病院で開けるようにしてください。

ロックの開け方、痛み、アフターケアのまとめ

ニードルの加工が必要だったり、ホールがさせる範囲が狭く、角度も自分だと見にくかったりするので軟骨ピアスの中でもかなり上級者向けの部位です。

だからこそ開いている人を見ると、ヘリックスやトラガスを開けている人とは違ってピアス好きなんだな!って仲間意識を持っちゃいますね。

興味が湧いた人はこの記事を参考に、あくまで自己責任で開けてみてください!

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