ピアスホールの絶対に知っておきたいアフターケア


初めてのピアスだと、アフターケアや、万が一トラブルが起きた時にどうするべきかとっても気になりますよね?

ピアスホールのアフターケアについて調べてみると、いろんな方法が出てきちゃいます。「結局どうするのがベストなの?」という人のためにまとめてみました。

ピアスを開ける前に


トラブルを避けるために一番大切なのは、正しい方法で開け、正しいファーストピアスを選ぶことです。
今までの記事を参考に、正しくピアスライフをスタートしましょう。

アフターケアは、
1.開けた日から数日間(第1治癒期間前半)
2.薄皮がはるまで(第1治癒期間後半)
3.薄皮がしっかりした表皮になるまで(第2治癒期間)
の3つの期間に分けて紹介します。

また、ピアスホールの部位はイヤーロブ、トラガス、ヘリックス等の耳部分の方向けです。

他部位については、後半にまとめます。

基本のケア

当然ですが、病院で開けた人はお医者さんの言う通りに!以下の記事を参考にする必要はありません。
これから紹介する方法でケアをしたとしても、化膿してしまったり、逆に皮膚の弱い人だと殺菌のしすぎで荒れてしまうことがあります。つまり人それぞれ体質は異なるから、これをやっておけば絶対に安心!というケアの方法はないわけです。

その点、お医者さんはあなたの体質・体調に合わせてアドバイスしてくれますので安心です。
セルフピアッシングの方、ピアッシングスタジオで開けた方は以下のケアを参考にしてください。

開けた日から数日間のケア(第1治癒期間前半)

《0日目(ピアスホールを開けた日)〜2日目》
基本は、「動かさない」「触らない」です。1日2回洗浄して清潔に保ってください。
まだピアスホールはただの傷の状態です。余計な刺激を加えても悪影響しかありません。できる限り刺激を与えないように注意してください。
たまに「ピアスがくっつかないように動かした方がよい」等のお話も耳にしますが、それは以下の第1治癒期間後半のお話です。この期間はまだ動かさないように注意してください。
朝(洗顔時)と夜(就寝前のお風呂)の1日2回、以下の通り洗浄してください。

洗浄方法

まず、以下のものを準備してください。
・いつも使っているボディソープ
・いつも使っている泡を立てるためのタオルやネット
※泡で出てくるハンドソープを使うのも便利です。

まずは、ピアスとその周りをシャワーなどで軽く流してください。大まかな汚れを落とすのと、固まったリンパ液をふやかすためです。
次にボディソープを泡立てましょう。いつもは泡立てなんてせずに洗っているよ!という方も、安定していないピアスホールをゴシゴシやって泡立てちゃダメなのはおわかりですね?タオルやネットなどを使って泡立てましょう。
その泡でふわっとピアスホールを包んであげてください。こすったりピアスを動かしたりせず、あくまでふわっと包むイメージで優しく泡を添付してください。
泡を添付したら2~3分ほどそのままにしてください。汚れが浮くのと、洗剤成分による殺菌・消毒を行うためです。
2~3分たったら丁寧に洗い流してください。石けんカスが残ったりしますと、炎症が起こる原因になってしまう可能性があります。こすらずに、でも丁寧に洗い流してください。
洗い流したらキレイなタオルで水気を拭き取りましょう。ピアスホールの場所によってはタオルでは十分に水気が取りきれない場合もありますが、そういう場合には綿棒が便利です。ティッシュでふき取ると紙のかすが付着してしまう場合がありますので避けた方がよいでしょう。

薄皮がはるまで(第1治癒期間後半)

《3日目〜薄皮が完成するまで》
そろそろ人によっては痛みが引いてきます。少しピアスを動かしてみて痛みがあるかどうか確認してみてください。
特に痛みを感じない方は、「リンパ液」と呼ばれる黄色い液体が出てきていると思います。見た目的にはキレイではありませんが、膿などではありません。傷を治すために必要な液体です。
ですが、その液体でピアスホール内部やピアス自体が汚れてしまいます。上述の毎日の洗浄の際に、ピアスを動かしピアスホールの内部やピアス本体も洗浄してください。でもまだ必要以上に刺激は与えないようにしてくださいね。
薄皮ができるまでは、イヤーロブで1ヶ月ほど、軟骨ピアスだと6ヶ月くらいかかります。リンパ液の分泌が落ち着いたら洗浄は1日1回にしても問題ありません。

薄皮が厚皮になるまで(第2治癒期間)

薄皮ができたら第1治癒期間が終わり、第2治癒期間に入ります。

ピアスホールが薄皮の状態では、体調不良等の影響で、すぐにピアスホールの状態も悪化したりします。まだ普通の皮膚の状態(厚皮)ではないから不安定なんですね。

この状態では、例えば衣服に引っ掛けてしまう等で強めの刺激が加わると、すぐにまた出血、もう一度回復を待つ、ということになってしまいます。ですので、ピアスホールの拡張を考えている方も第2治癒期間が終わるまではガマンしてください。

ケアの方法は第1治癒期間と変わりません。1日1回の洗浄を忘れずに行い、清潔に保ちましょう。

以上でケア期間は終了です。

消毒・雑菌について

洗浄はボディソープなどで洗うだけですので、殺菌効果はそこまでありません。ですが、消毒薬を使うと、良い菌も悪い菌も全てまとめて殺菌してしまいます。

膿んでいる状態は、悪い菌が繁殖している状態ですので、消毒薬による強い殺菌が効果的です。しかし、膿まずに順調に回復している方にとっては消毒薬は殺菌効果が強過ぎて、回復が遅くなってしまうことが多いです。そのため当サイトの基本ケアでは消毒薬は使用しない方法を紹介しています。

ピアスホールの場所別のケア

耳たぶ(イヤーロブ)のケア

上述の基本のケアだけで大丈夫です。

ピアスホールの完成も他部位と比べると早い方です。第1治癒期間が1ケ月、第2治癒期間が6ケ月が目安です。

軟骨部分(トラガス、ヘリックスなど)のケア

上述の基本のケアだけで大丈夫ですが、治癒期間がイヤーロブよりも長くなります。軟骨部分ですので回復まで時間がかかるんですね。第1治癒期間が3~6ケ月、第2治癒期間が12~24ケ月です。期間が長いですが丁寧にケアを続けて下さいね。

唇、舌、口腔内のケア

上述の基本のケアに加え、市販のうがい薬で消毒して下さい。

口周辺は食事、喫煙等により、雑菌に触れる機会が多い部位です。食事をしたらうがい薬を使って消毒し、喫煙は控えた方が無難でしょう。膿んでしまったりすると治療が大変な部位でもありますので、細やかなケアが必要です。

第1治癒期間が1ケ月、第2治癒期間が6ケ月程度です。

その他(へそピアス、アイブロウ、ノストリム、セプタム、ブリッジ、ナサラング、ナックル、ハンドウェブ)のケア

基本のケアのみ行ってくれれば大丈夫です。ただし、それぞれの治癒期間は大きく異なりますので、根気よくケアしてあげてください。それぞれの治癒期間の目安は以下の通りです。

おへそ

第1治癒期間が3~6ケ月、第2治癒期間が12~24ケ月

アイブロウ(眉)

第1治癒期間が1ケ月、第2治癒期間が6ケ月

鼻(ノストリム、セプタム、ブリッジ、ナサラング)

第1治癒期間が1ケ月、第2治癒期間が6ケ月

手(ナックル、ハンドウェブ)のケア

第1治癒期間が6ケ月、第2治癒期間が12ケ月

首(マジソン、ネイプ)のケア

第1治癒期間が3ケ月、第2治癒期間が6~12ケ月

以上です。

ホットソークとは

ピアスホールの一般的なトラブルの腫れや化膿した際のケアとして、ホットソーク(ソルトソークとも呼ばれます)が有名です。

家にあるもので簡単にできる方法なので、時間が無い方や気軽に病院に行けない人の初期対処としてはおすすめなので、詳しくは以下の記事を読んでみてください。

ホットソークの正しい方法!軟骨ピアスの腫れや化膿を治す

ただし、あくまでも家庭の医学レベルなので、少しでも不安に思ったらしっかりと病院を受診するようにしましょう。