ボディピアス(軟骨ピアス)の種類と形状

ボディピアスの種類


ピアスは耳や顔、体など様々な部分に付けるため、それに合わせて様々な種類があります。
ここでは初心者向けのスタンダードなものから上級者向けの拡張が必要なものまで人気があるピアスの種類をご紹介致します。

バーベルピアス

ボディピアスの王道がバーベルピアスです。基本的にはボールタイプのキャッチ部分がねじ式で共通のため、ゲージさえ合えばキャッチ部分をカスタマイズできることが特徴です。
ねじ式のキャッチは装着も簡単で、しかも外れにくいためファーストピアスにもピッタリなので初心者に特におすすめします。

ストレートバーベルピアス

ストレートバーベルピアス

インターナル ストレートバーベルピアス

ボディピアスの中でも最もスタンダードな形状が「ストレートバーベルピアス」です。
ファーストピアスとしてはもちろん、シンプルなデザインからセカンドピアスとして長く使う方も多い人気のボディピアスです。ストレートバーベルは価格も安く、サイズも豊富なのが特徴です。
両端のボールがねじ式で回すと取り外しができ、左画像のようにシャフトと呼ばれる穴を通す棒の部分にねじ山が付いているタイプが一般的です。
一方で右画像のようにボールにねじ山が付いているタイプを「インターナル ストレートバーベル」と呼んだりします。
インターナルストレートバーベルは形状が複雑になるため、価格が高く、サイズがあまり豊富ではありません。ただし、ホールに通す時にねじ山が耳に当たらないため、ホールを傷つけずに装着できるメリットがあります。

ストレートバーベルチャーム

サイズさえ一緒であればボール部分をチャームが付いているものや、ストーンがついているものに取り替えることができるのでアレンジをして自分好みに変えることができます。

インダストリアルバーベルピアス(ロングバーベルピアス)

インダストリアルバーベルピアス、ロングバーベル

インダストリアルバーベルピアス、ロングバーベルピアス

耳の二つ以上の穴を一つのボディピアスを通す「インダストリアル」用の長めのバーベルを「インダストリアルバーベルピアス」、あるいは「ロングバーベルピアス」と呼びます。
基本的な構造は上で紹介したストレートバーベルと同じで両端のボールを回すことで付け外しが可能です。インダストリアルではインターナルはあまり売っていません。
シャフトと呼ばれる棒の部分の長さが35mm〜45mm程度の長さが日本では一般的ですが、50mmを超える長さのものもネットなどではみつける事ができます。

インダストリアルバーベル、ロングバーベル

インダストリアルバーベル、ロングバーベル

ボール部分を別のモチーフに付け替えたり、シャフト部分にチャームをつけたりとアレンジによって個性を出すことが可能です。

バナナバーベルピアス / カーブバーベルピアス

バナナバーベル、カーブバーベル

眉ピ(アイブロウ)やへそピアス、軟骨ピアスとして色々な箇所で大活躍する曲線状のバーベルピアスを「バナナバーベルピアス」あるいは「カーブバーベルピアス」と呼びます。
まっすぐだと付けにくい部位によく使用され、ファーストピアスとしてもセカンドピアスとしても非常に人気が高いです。
基本的には、両端のボールを回すことで取り外し出来ますが、へそピなどの一部商品は片側のみが外れるようになっている場合もあります。
ストレートバーベルピアスと同様、ねじ山がボール側についているインターナルの形状のものもありますが、あまり一般的ではないため価格が高くなってしまいます。

へそピアス用バナナバーベル

バナナバーベル、カーブバーベル

バナナバーベル、カーブバーベル

へそピアス用のバナナバーベルは、片方ずつ違うボールをついていたり、サイズ違ったりすることに加え、基本的には小さいボールしか着け外しができないものが多くなっています。

サーキュラーバーベルピアス

サーキュラーバーベルピアス

サーキュラーバーベルピアス

ストレートバーベルを両端がくっつかない程度に円の形に曲げたものを「サーキュラーバーベルピアス」と呼びます。
サーキュラーとは英語で円という意味を表しており、その形からリングピアスに分類されることも多いです。
両端のボールはねじ式のため、回すことで取り外しができ、あとで紹介するリングピアスよりも装着が簡単なため初心者にもおすすめのボディピアスです。
耳の軟骨ピアスとしてだけでなく、口の中や唇、鼻など様々な部位で活躍する人気アイテムです。

ラブレットピアス

ラブレットピアス

ラブレットピアス

片側がボールではなく、フラットなディスクになっているバーベルピアスを「ラブレットピアス」と呼びます。
ボールはねじ式になってり、回して取り外しができますが、ディスク部分は取り外しができません。
なぜ片側だけフラットになっているかというと、口や鼻に付けることを目的に作られているため、口や鼻の中を傷つけない様に片側がフラットになっているんです。
他のバーベルピアスと同様、インターナルボール部分はもちろん付け替えができ、カスタマイズ可能です。
ラブレットとは下の画像の様に、下唇の下中央の部位の名前がラブレットと呼ばれており、そこに付けるピアスという意味で名付けられましたが、耳の穴を塞がない形状なのでトラガスなどの軟骨ピアスとしても愛用されているピアスです。

ラブレットピアス

スパイラルバーベルピアス

スパイラルバーベルピアス

スパイラルバーベルピアス

螺旋状に渦を巻いているバーベルピアスを「スパイラルバーベルピアス」と呼びます。
左画像のように一周ねじれているのが一般的ですが、右画像のように複数周ねじれているものもスパイラルバーベルピアスです。

独特な形状をしているので、どこにつければいいかわからないという人もいるかもしれませんので、着用例をご紹介致します。工夫次第でかなり色々な個性を表現できるボディピアスです。

スパイラルバーベルピアス

スパイラルバーベルピアス

スパイラルバーベルピアス

スパイラルコーン

ヘリックス部分を包み込むようにしてキャッチ(今回はボール)を表に2つ見えるようにすると一つのホールで2つのピアスを付けているように見えます。
口元に付けるのはスパイラルバーベルピアスの最も人気のある使い方の一つです。
上の画像はラージホールに入れていますが、イヤーロブ(耳たぶ)やヘリックスに等間隔のホールが開いていればホールの数だけねじれているスパイラルバーベルを装着することができます。
キャッチ部分がボールではなく、コーン(スパイク)になっている場合も多く、そのような形状を「スパイラルコーン」と呼びます。

サーフェイスバーベルピアス

サーフェイスバーベルピアス

サーフェイスバーベルピアス

ストレートバーベルピアスの両端をグイッと曲げたものを「サーフェイスバーベルピアス」と呼びます。
このピアスはシャフト部分を皮膚表面に埋め込み、ボールだけを見せる上級者向けの特殊なピアスです。
曲がっている角度は90°のものが一般的ですが、45°のものや、全体が湾曲しているものなど様々です。
主に、首や胸、腕、お腹などに使用されるのですが、なかなかどうやって使うのかイメージができないと思うでの、装着例をご紹介致いたします。

サーフェイスバーベルピアス

サーフェイスバーベルピアス

リングピアス

バーベルピアスの次に人気なのがリングピアスです。
バーベルピアスと違ってキャッチ部分がねじ式ではないので、慣れるまで装着に時間がかかりますが、シンプルでスッキリしたデザインなので、複数付ける時には特におすすめです。

キャプティブビーズリングピアス

キャプティブビーズリングピアス

輪っか状になったリングでボールを挟んだリングピアスを「キャプティブビーズリングピアス」または「ボールクロッシャーリング」と呼びます。
一般的にはボールに2つ付いた凹みにリングをはめ込むことで固定します。
ねじなどではなく、ただはめ込んであるだけなので、振動などによって落下することを防ぐため、多くの場合はかなり固めに固定されています。
男性であれば16Gなどの比較的細いゲージであれば素手でも着け外しができるかもしれませんが、手が滑ってボールが無くなってしまうこともあるので、可能であれば細いゲージでもオープンプライヤーなどの工具を使うようにしましょう。

キャプティブビーズリングピアス

4Gや2G、0G, 00Gといった太いゲージの場合、一度はめ込まれたら工具を使っても用意に外すことはできません。
そこで、ボールの中に更に小さなボールを入れ、バネの力を利用することで、はめやすくなった「スプリングボール」を採用したキャプティブビーズリングピアスもあります。

セグメントリングピアス

セグメントリングピアス

まるで切れ目が無いようなシンプルなリングピアスを「セグメントリングピアス」あるいは「シームレスリングピアス」と呼びます。
シンプルだからこそ男女ともに非常に人気で、2つ3つと重ね付けするのも定番なので、色違いなどで複数もっておくと便利なアイテムです。
付け方としては、小さいパーツの両端に突起が付いており、大きいパーツには穴が空いているので、突起を穴に入れれば固定することができます。
ただし、一人で工具を使わずに耳に付けた状態ではめようとすると非常に難しいです。なかなかつかなくてイライラすること間違い無しです。
また、無理に外そうとしたりすると、突起が折れてしまう場合があるので、イライラしたくなければ、たとえ細いゲージでも工具で大きいパーツを広げてから着け外しを行うようにしましょう。

ワンタッチセグメントリングピアス

あまりにも着け外しにコツが必要なため、最近では着け外しが簡単にできる「ワンタッチセグメントリングピアス」が人気です。
片側がヒンジで固定されているため、工具を使わなくても簡単に装着ができる上に、着け外しの際に小さいパーツを無くす心配もありません。
ただし、サイズがあまり大きなゲージまでは販売されていないのが唯一の注意点です。

ラージホールピアス

拡張したホールに装着するのがラージホールピアスです。
ラージホールピアスに厳密な定義はありませんが、14G(1.6mm)〜20mm程度のサイズ展開が一般的です。

拡張器 / エキスパンダー

拡張器、エキスパンダー

拡張器、エキスパンダー

ピアッサーやニードルで開けるホールは大きくても14G(1.6mm)くらいまでで、12G(2.0mm)だと安定させるのが難しくおすすめできません。
そこで、もっと大きいホールにしたい時に使う、尖端に行くほど徐々に細くなっていく棒状のピアスを拡張器(エキスパンダー)と呼びます。
素材は一般的に金属アレルギーになりにくいとされる316Lサージカルステンレスかアクリルが使われます。
ゴム製のオーリング(O-ring)が2つ付いており、それによって耳に固定することができます。
詳しい拡張の方法については別記事で書く予定ですのでそちらでごらんください。

拡張器、エキスパンダー

拡張器、エキスパンダー

棒状の拡張器が一般的ですが、湾曲していたり、渦を巻いていたり、三日月のような形をしているものもあります。
ただ、拡張を目的としているのであれば、棒状のものが最も扱いやすく、また価格もお手頃なので初心者にはおすすめです。

フレッシュトンネルピアス

トンネルピアス

トンネルピアス

中央に穴が空いた筒状のピアスで、両端には円盤状の縁があるピアスを「フレッシュトンネルピアス」あるいは「トンネルピアス」と呼びます。
片側の円盤だけがねじ式で、回すことで取り外しができます。着け外しが簡単で、落下紛失などもしにくいため、ラージホール初心者にもおすすめの定番アイテムです。
素材は316Lサージカルステンレスかアクリルが多です。

ホールトゥピアス

ホールトゥピアス

サイズ展開も14Gくらいから00G以上まで幅広くあり、2Gくらいからは、上の画像のように中央の穴にリングピアスなどを通すホールトゥピアスができます。

アイレット (トンネルピアス)

ダブルフレア アイレット

シングルフレア アイレット

中央に穴が空いた筒状のピアスで、片端あるいは両端がラッパの様に広がって縁を作っているものを「アイレット」と呼びます。
ただし、中央に穴の空いたピアスを全て「トンネルピアス」とまとめて呼ぶことも多いため、「アイレット」はそこまで一般的な呼び名ではありません。
ラッパのような広がりのことを「フレア」と呼び、片端にフレアがあるものを「シングルフレア アイレット(トンネル)」、両端にあるものを「ダブルフレア アイレット(トンネル)」と呼びます。
シングルフレアの場合、耳に装着後、片側を「オーリング(O-ring)」と呼ばれるゴム製の輪っかで留めることで落下を防ぎます。
ダブルフレアの場合は、片側のフレア部分がねじ式になっており、回すことで取り外しが可能です。
サイズは14Gから00G以上まで幅広くあり、上で紹介したトンネルピアスよりも小さい8Gや6Gくらいからホールトゥピアスを楽しめます。

スキンアイレット

素材は基本的には316Lサージカルステンレスですが、Kaos Softwear (カオスソフトウェア)というブランドが発祥の「スキンアイレット」はシリコンを採用しており、非常に軽く、付けている感覚がほとんど無いほどです。
スポーツの時や、目立たせたくない場合、ステンレスの質感に飽きた場合などに最適です。

チューブピアス

チューブピアス

中央に穴の空いた筒状のピアスを「チューブピアス」と呼びます。
トンネルピアスやアイレットの様に、縁が全く無いため、オーリング(O-ring)と呼ばれるゴム製の輪っかで耳に固定します。
オーリングを無くしやすく、日本ではトンネルピアスやアイレットほどに人気はなく、販売している数も少なめです。

プラグピアス

プラグピアス

アイレットピアスやチューブピアスの穴が空いていないバージョンのようなピアスを「プラグピアス」と呼びます。
アクリルやシリコンなどの軽い素材で作られることが多いですが、ステンレスの棒をゴム製のオーリング(O-ring)で固定するタイプもプラグピアスと呼びます。
拡張されたラージホールはピアスをしていなくても穴が目立ってしまいますが、スキンカラーのシリコン製プラグピアスだとあまり目立たなくなるので、あまり目立つピアスがそぐわない場で活躍します。

スキンプラグピアス

アイレット(トンネル)&インサーションテーパー 一体型

トンネル&インサーションテーパー

普通は拡張器で拡張してから、別に用意したトンネルピアスやアイレットピアスに付け替えます。
ただ、そうすると拡張したホールがきつくて、付けたいゲージのピアスがなかなか入らない事があります。
「アイレット(トンネル)&インサーションテーパー 一体型」だと、細い方から入れていき、徐々に拡張しつつ、一番太いところまできたら後ろの長い部分を外して、キャッチをつければアイレットピアスになるという便利アイテムです。
以下の画像の様に付け替えることができ、一つで二つのピアスの役割を持っています。
ちなみに、インサーションテーパーとはピアスをホールに入れる時に使う補助アイテムのことです。

トンネル&インサーションテーパー

ピアスの種類まとめ

ピアスの種類はいかがだったでしょうか?細かく見ていけばもっともっと沢山の種類がありますが、人気のあるアイテムだけでもこれだけあります。
付ける場所やサイズ、好きなデザインなどによって最適な種類のピアスを選んでみてください。

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