ピアス、特にボディピアスや軟骨ピアスに興味があっても、いざ開けるのは不安ですよね。
ここではボディピアスの開け方から、ファーストピアスの選び方までをご紹介します。
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どこで開ければいいの?
ボディピアス・軟骨ピアスのホールを開けるには病院で開ける・ピアッシングスタジオで開ける・自分で開けるの3通りの方法があります。
メリット・デメリットがそれぞれ違うので自分の状況に応じて検討してみてください。
病院で開ける
病院が最も確実で痛みも少なくホールを開けることができます!皮膚科・耳鼻咽喉科・美容外科などの病院でボディピアスを開けることができます。
ただし、全ての病院で行っているわけではないので、まずは自分の家の近く病院に電話などで相談してみましょう。
それでは詳しく病院で開けるメリット・デメリット、病院の選び方などをご紹介致します!
病院で開けるメリット
トラブルが起きづらく、安心できる!
病院では衛生管理が行き届いており、感染症などになる可能性が少なくなります。施術前にアレルギー検査や自分の耳に合ったサイズや重さなどを医学的な見地から判断してもらえ、穴を開けた後のアフターケアの方法なども詳しく教えてもらう事ができます。
万が一なにかトラブルがあった場合でもすぐに担当してくれたお医者さんに相談できるのも安心できる大きな理由の一つです。
痛みを和らげることができる!
一番痛くない方法が病院で開けることです。病院の設備などによって異なるので事前に確認が必要ですが、ホールを開ける時に痛みを抑えるための麻酔をしてもらうことができます。
部位などによりますが、軟骨ピアスと呼ばれるボディピアスでは、耳たぶのように皮膚と脂肪を貫通するだけではなく、軟骨も貫通しなければならないため耳たぶよりも痛く感じる人が多いです。
痛みを感じる程度は人それぞれなので何とも言えませんが痛みが怖くて開けることを躊躇しているのであれば病院がおすすめです。
ホールの場所や角度で失敗しない
ホールの場所は全体の印象を決める上で非常に大切であるだけではなく、誤った位置に開けてしまうと出血が止まりづらくなったり、ホール安定に時間がかかる、あるいは最悪ホールができなかったりとトラブルの原因になります。
また、角度によってはピアスが変な方向を向いてしまったり、付けづらかったりもします。医学的な知識と経験から耳の形状に合った位置をおすすめしてもらうことができるので安心です。
デメリット
価格が高い
ボディピアスを開けることは病気を治すことと異なるため健康保険の対象外となり、病院が自由に価格を設定することができます。
病院によっては高かったり安かったりするので色々な病院に電話などで事前に確認する必要があります。地域や開ける部位によってもかなり変わるのですが、あくまで価格の相場としては耳たぶ両耳に1ホールずつで7,000円程度、軟骨ピアスやへそ、鼻などは1ホール10,000円程度と考えてください。
良い病院が近くにあるかがわからない
さきほど皮膚科・耳鼻咽喉科・美容外科で開けることができると書きましたが、全ての病院で実施しているわけではありません。だからまずは自分が住んでいる近くにボディピアスを開けるサービスを行なっている病院があるかどうかを調べなければなりません。
美容医療の口コミ広場などのウェブサービスで検索することができますが、東京都で検索した場合78件(2017/09/22現在)の病院がヒットしますが北海道では4件(同日)、島根県では0件(同日)と地域差がかなりあります。
未成年は保護者の同意書の提出が必要
未成年の方でボディピアスを病院で開けたいと思っている方は保護者の同意書が必要となります。黙ってホールを開けたいと思っている人もいるかもしれませんが、自分で開けてトラブルが合った場合心配するのは保護者の方です。
どうしても開けたいなら必ず保護者を説得して安全な方法で開けるようにしましょう。
病院の選び方
すべての医師がピアッシングに関して正しい知識を持っているわけではありません。
ピアッシングを扱っているとホームページなどに記載していても、本当は実績もそれほどなく、正しい知識を持っていないのに資格があるからという理由で施術を行う病院もあるのが実態です。
絶対に選んではいけない病院
- ピアス専用のニードル以外で施術する
- 担当者に実績がない
- 局所麻酔を行えない
- 誤ったアフターケアの方法を教える
正しい病院を選ぶ方法
- インターネットで行動範囲内の病院の候補を探す
- 病院名で検索し、口コミを参考に候補を絞り込む
- 病院に電話で施術方法や担当医の実績を確認をする
- 施術前にイメージを伝え実現可能か確認する
より詳しい病院の選び方は以下の記事に記載しておりますので、ぜひご確認ください。
軟骨ピアスを開ける前に絶対に知っておくべきこと 【正しい病院選び】ピアッシングスタジオで開ける
まず最初に断っておくと、当サイトではピアッシングスタジオでホールを開けることはおすすめしません。
その理由なども含めてピアッシングスタジオとは何なのか?メリット・デメリットについてご紹介致します。
ピアッシングスタジオとは?
ピアスホールを開けるという行為は日本の法律上「医療行為」にあたります。つまり、他人にピアスホールを開けるには医師、あるいはその指導下にある看護師である必要があります。
つまり、医師・看護師以外の人がピアスのホールを開けることは【不当医療行為】つまり【違法行為】に当たるのです。
海外ではその国の協会などからピアスホールを開ける資格を受け、「ピアッサー」としてピアッシングを行ったりする職業があります。
そういった国に留学をし「ピアッサー」の資格がある!と掲げているピアッシングスタジオもありますが、資格とはその国の中でしか有効ではないため、海外でどんな資格を持っていたとしても、日本ではピアッシングをする行為は違法となってしまうのです。
日本にはそもそも「ピアッサー」という資格自体が存在しないのですから。
ではなぜピアッシングスタジオがあるのか?
体を傷つける行為には医師免許が必要な日本では、ピアッシングやタトゥーなどを医師ではない人が行うことは違法行為ですが、正直な所、警察は見て見ぬふりをしています。
いわゆるグレーゾーンといったところです。
2006年には東京都渋谷にあった有名なピアッシングスタジオの経営者が医師法違反と薬事法違反で逮捕されました。
その店で施術を受けた男性が耳から血が止まらず、警察に被害届を提出した結果でした。
ピアッシングスタジオで開けるメリット
実績のあるピアッシングスタジオでは病院では開けることができないマイナーな部位でもホールを開けることができます。
ピアッシングスタジオで開けるデメリット
そもそも何の資格も無いため、完全な素人でもピアッシングスタジオを開業することはできてしまいます。
そのため、信頼できるかどうかの判断がつきません。友達が大丈夫だったからといっても、そもそも衛生管理がしっかりしているかどうかを知る方法がないため、おすすめしません。
さらに危ないスタジオではニードルを使いまわしている場合もあり、そうなると血液感染でHIVや肝炎などにかかってしまう可能性まであります。
ピアスを自分で開ける
自分で開けるのが最も気軽で安く済ますことができます!
ただし、前提として病院で開けるよりもトラブルが起きやすく、思っていた位置とズレてしまったりなどのリスクが大きいです。
以下に自分で開ける前に絶対に知っておきたいことをまとめましたので、必ず確認するようにしましょう。
軟骨ピアスを開ける前に絶対に知っておくべきこと 【自分で開ける】リスクを理解し、アフターケアなども含めてしっかりと知識を持った上で自己責任でホールを開けるようにしましょう。
自分で開ける方法は大きく分けてピアッサーで開ける方法とニードルで開ける方法の2通りです。
それぞれのメリット・デメリットと開け方をご紹介致します。
ピアッサーで開ける
ピアッサーは最も一般的なピアスホールを開ける器具のことです。
ここではピアッサーで開けるメリット・デメリット、実際にどのように開けるのかをご紹介致します。
ピアッサーのメリット
初心者でも気軽に使うことができるのが一番大きなメリットです。
ほとんどのピアッサーには穴を開けたと同時にファーストピアスが装着されているので、開けた後にファーストピアスをつけるのに手間取る・・・なんてことはありません。
また、バネの力などを利用して、バチンッ!!と一気に穴を開けるため開ける瞬間の痛みや恐怖は少ないのが特徴です。
ピアッサーのデメリット
ピアッサーの尖っている部分はニードルと比べると鋭利さに欠けるため、肉を押し潰して穴をあけることになります。
そのため開けた瞬間の痛みはそこまでですが、痛みが続き、部位によっては寝れないくらいの痛みになります。
また、ホールの安定(傷のふさがり)もニードルと比べると遅くなり、腫れてしまう危険性や完成後のホールにしこりが残る可能性があります。
イヤーロブ(耳たぶ)ならば良いですが、軟骨部分だと、周囲の軟骨にヒビが入り、過度に腫れて痛みが数ヶ月続く可能性がありますので、ピアッサーはおすすめできません。
ピアッサーの価格
雑貨屋やアクセサリーショップ、ドン・キホーテなどでも気軽に購入することができます。
部位によって専用のピアッサーがあるので価格はことなりますが、基本的には1,000円〜3,000円程度で購入することができます。
ピアッサーで正しく開ける方法
ピアッサーは肉を潰してホールを開けるため、腫れやすく、痛みが強く、ホールの安定が遅いため、軟骨ピアスには向いていません。
ピアッサーは耳たぶやへそなど、軟骨以外に使うようにしてください。
ピアッサーでホールを開ける準備から細かい手順までは以下の記事で紹介していますのでご確認ください。
ピアスの開け方、痛み、アフターケア 【イヤーロブ(耳たぶ)】ニードルで開ける
ピアス専用のニードルはピアッサーよりも一般的ではないですが、太めの注射針といったイメージで、仲が空洞になったとても鋭利な刃物になります。
ニードルを使ってピアスホールを開けるメリット・デメリット、実際にどのように開けるのかをご紹介致します。
ニードルで開けるメリット
ピアッサーに比べ、尖端が非常に鋭利で、肉を切って穴を開けるため、肉を潰して穴を開けるピアッサーよりも痛みが少ないです。
また、ホールの安定が早く、完成後のホールがキレイになり、しこりなどが残りづらいのもメリットと言えます。
また、ピアッサーと比べて自由度が高いので、様々な部位のボディピアスを開けることができます。
痛みに関してはもちろん個人差がありますが、Youtubeで検証している方がいるので、参考にしてみてください。
※上記動画のピアスの開け方は、当サイトがお薦めするものではありません。あくまでも痛みの個人的感想の参考としてください。
ニードルで開けるデメリット
ピアッサーのようにバネの力などが無いため、開けるスピードなどは自分次第となります。躊躇してしまうと痛みが長引いたりするので、思い切って一気に貫通させる勇気が必要となります。
さらにピアッサーはファーストピアスが一体化していないため、ファーストピアスを付ける手間があります。
ニードルの価格
ピアッサーと違ってお店などでは販売していないため、インターネットで購入する必要があり、サイトによって異なりますが500~1,500円程度で一本購入することができます。
ただし、一つ注意点があります。
特にAmazonに多いのですが、「海外から発送」という業者からは買わないようにしましょう。
理由はニードルは法律上大きく分類すると医療機器になっており、一般の人が医療機器を個人で海外から輸入するのは違法になってしまいます。
2017年10月現在だと、国内発送でニードルを購入できるのはYahooショッピングやWowmaです。
ニードルで正しい開ける方法
ニードルは難しそうというイメージがありますが、部位によっては初心者にも簡単に開けることができます。
ただし、ピアッサーよりも準備するものや手順が多いので、以下の記事でしっかりと部位ごとに開け方を確認してください。
ヘリックスの開け方、痛み、アフターケア 【セルフで軟骨ピアス】 トラガスの開け方・痛み・アフターケア 【自分で軟骨ピアス】 ピアスの開け方、痛み、アフターケア 【イヤーロブ(耳たぶ)】
初心者におすすめのゲージ(穴の大きさ)
初めて耳たぶにボディピアス開ける方には16Gがおすすめです。着けたいボディピアスが14Gしか無い場合は14Gでも構いませんが、16Gの方が細いため、ホールが安定するのが早く、初心者にはおすすめです。
軟骨ピアスには14Gが一般的になりますが、トラガスなどの狭い範囲の場合はトラブルが起きづらい16Gがおすすめです。
ファーストピアスの選び方
ピアッサーだと元々ファーストピアスがセットになっていますが、ニードルでは自分で用意する必要があるため選び方をご紹介致します。
素材
最も金属アレルギーが出にくいとされる素材が「純チタン」です。
ただし、純チタンのピアスは価格も高く、あまり数も多くないため、チタンと同じくアレルギーが出にくい「316Lサージカルステンレス」がおすすめです。
重要なポイントはホールを通るシャフト部分はもちろんのことキャッチなども同じ素材で作られているということです。
また、安いチタンなどは「チタンメッキ」で金属アレルギーがでてしまうこともあるので、メッキではないことを確認しましょう。
絶対に選んではいけない素材は「樹脂製」の透明ピアスです。理由は素材自体が柔らかいので傷つきやすく、その傷で細菌が繁殖しやすく腫れたり化膿する可能が高いからです。
ファーストピアスのポストの太さ
ファーストピアスは開けるホールのゲージと同じゲージの物を用意します。さきほど書いた通り耳たぶであれば16Gがおすすめです。
ファーストピアスのポストの長さ
耳たぶの厚みは実は人によってかなり個人差があります。
100円ショップなどで厚みを測る「ノギス」と呼ばれる道具が売っているので、まずはそれで耳たぶの厚さを測ります。ここで注意点はノギスで耳たぶを潰さないようにしてください。
あくまでも、自然な状態の厚みを図りたいので、ノギスがギリギリ肌に触れるくらいで測るのが良いでしょう。
ホールを開けた後で腫れてしまうこと可能性を考慮してそこで測った長さ+2〜3mm程度の長さが良いでしょう。逆にあまりに長いと重みでホールが縦長になってしまう可能性もあるので注意してください。
ファーストピアスの形状
耳たぶであればストレートバーペルピアス、キャプティブビーズリング、サーキュラーバーベルなどがおすすめですが、素材やポストの太さなどの条件が揃えば好きなデザインの物を選ぶのが良いと思います。せっかくオシャレのために痛い思いをしたのですから!
最後に
ここではボディピアスの開け方についてご紹介してきました。
自分で開けることは気軽で安いため多くの人の選択肢になるかもしれませんが、出血や化膿の可能性が病院などに比べると高いということを理解し、必ず自己責任で行うようにしてください。
そして、もし少しでも違和感やトラブルが起きた場合にはすぐに皮膚科などに相談するようにしてください。
安全にボディピアスを楽しんでください。
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