軟骨ピアスを開ける前に絶対に知っておくべきこと 【自分で開ける】

病院でボディピアスを開ければ痛くない


イヤーロブ(耳たぶ)だけでなく、軟骨ピアスを自分で開ける人も最近では多くなってきました。

しかし、自分で開けると正しい知識を持っていたとしても大なり小なりトラブルがつきものです。

多少腫れる程度であれば特に問題ありませんが、重大なトラブルに繋がりかねないため、以下の内容を正しく理解し、少しでもトラブルを回避するようにしましょう。

軟骨ピアスで絶対にやってはいけない

自分で開けるにあたり、最低限やってはならないことをまとめましたので参考にしてください。

ピアス専用ニードル以外で開ける

ネット通販やドン・キホーテなどの量販店では軟骨ピアス用と書いて販売しているピアッサーが売られていますが、ピアッサーは針の部分が鋭利ではなく、肉や軟骨を潰して穴を開ける構造のため患部に過度な負担がかかり、強い痛みと腫れの原因になります。

軟骨は一般的な骨とは構造が異なりますが、強い衝撃が加わると、ヒビが入ったり、欠けたりするためホールが安定するまで非常に長い時間がかかります。

最悪の場合、折角痛みに耐えたのに、ホールが腫れすぎてピアスを外さなければならず、病院に通わなければならず、ホールも塞がってしまう結果になりかねません。

もちろんネット上に、部位によってはピアッサーで開けても大丈夫だった!という声は多くありますが、自分が大丈夫であるという意味ではありません。

安全ピン・画鋲・縫い針などで開けることは論外です。

少しでもリスクを少なくするために、必ずピアス専用ニードルで開けるようにしましょう。

ホールが安定する前に透明ピアスを付ける

学生や仕事先でピアスを禁止されている場合は目立たないように透明ピアスを付ける人が多いと思いますが、あくまでもホールが完成した後に付けるためのものであり、ファーストピアスとしては絶対に使用してはいません。

透明ピアスを付けてはいけない主な理由は2つあります。

雑菌が繁殖しやすい

透明ピアスの素材で多いのは樹脂やアクリルです。

樹脂やアクリルはチタンやサージカルステンレスに比べ柔らかく、目に見えない傷がついているため、その隙間まで消毒が出来ず、洗浄も出来ないため雑菌が繁殖し、化膿する原因になります。

ホールに埋もれやすい

軟骨ピアスはイヤーロブ(耳たぶ)と比べ、腫れてしまう可能性が非常に高いです。

透明ピアスは構造上、腫れた際に埋もれやすく、一度埋もれてしまうと取り出すことが困難になります。

最悪、病院で切除して取り出し、ホールも台無しということになりかねませんので透明ピアスをホールの完成前につけることは絶対にやめましょう。

ネット上には「適切な措置をすれば透明ピアスでも問題ない」という意見がありますが、透明ピアスの状態や素材、ホールの状態によってどのような問題が起こる可能性があるか変わるので、素人に適切な措置などできません。

また、金属アレルギーがあるから樹脂ピアスを選ぶ場合もあるかと思いますが、金属アレルギーがあるのであれば自分で開けることを諦め、病院の医師に相談することをおすすめ致します。

軟骨の縁にピアッシングをする

軟骨は一般的にイメージする骨とはかなり違いますが、ヒビが入ったり、割れたりするため、軟骨の縁(へり)に穴を開けようとすると、割れて穴にならず、ホールが上手く完成しなくなってしまいます。

特にトラガスは軟骨部分が狭いため注意が必要です。

どこが軟骨の縁かは耳を触ってみれば素人でも分かるので、軟骨の縁から4~5mmは内側に必ず開けるようにしましょう。

ピアスをむやみに動かす

ネット上でも「ピアスが耳にくっつくから3日目くらいから回したりする方がいい」というとんでもないことが書いてありますが、全くの嘘です。

ピアスを回せばホールを傷つけることになり、腫れや安定が遅れる原因となります。

ホールを開けてからホールの完成までは洗浄目的以外では出来る限り、ピアスを回したり動かしたりはしないでください。

ピアスホールを触る

手には雑菌がたくさんいますので、傷口であるピアスホールを触るとトラブルの原因になります。

気になってしまう気持ちはわかりますが、とにかく触らず、動かさずを徹底してください。

ピアスを頻繁に付け替える

着け外しがホールの負担になり、傷口を広げてしまうことになるので、ファーストピアスは基本的にはホールが完成するまで外してはいけません。

痛みが無くなり、リンパ液などの分泌液もでなくなれば、一度や二度の付け替えではトラブルは起きない可能性もありますが、必要に迫られないかぎりは一度も付け替えないほうがいいでしょう。

トラブルが起きた場合は外す必要がありますが、専門的な知識がないのであればすぐに病院に相談することをおすすめいたします。

ニードルやピアスを他人と使い回す

これはもう当たり前すぎることですが、感染症の恐れがあるので絶対にやらないでください。

化膿したまま放置する

可能した場合はホットソークなど適切な方法で処置を行ない、ひどくなるようであれば必ず病院に相談しましょう。

ホットソークは家でできる簡単なトラブルケアなので、以下の記事を参考にしてください。
ホットソークの正しい方法!軟骨ピアスの腫れや化膿を治す

無理な拡張を行う

ホールが完成すれば16Gから14G程度であれば拡張は可能ですが、16Gから12Gや10Gなどの無理な拡張は不可能です。

また、軟骨ピアスは耳たぶと違って拡張に向いていないので、14Gのピアスが付けたいのであれば最初から14Gのニードルを使って開けるようにしましょう。

自分で開ける前に絶対に知っておきたいことのまとめ

上記のことを守ったとしても、トラブルが起きないわけではありませんので、あくまでも、リスクを少なくするために最低限守ってもらいたいことだと思ってください。

各部位の具体的なピアッシングの方法なども紹介しているので、是非参考にして見てください。

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