痛くないピアス(軟骨ピアス)の開け方を徹底検証

ボディピアスを病院で開ければ安心


ボディピアスを病院で開ければ安心

ピアスを開けるのって痛そうでどうしても躊躇しちゃいますよね・・・。

それがヘリックスやトラガスといった軟骨ピアスであればなおさらです。

そこでピアッシングの本場であるアメリカのピアッシングスタジオで働いているBurt氏の意見を参考に、ネットで流れている情報などを検証し、最も痛くなく開ける方法をご紹介いたします。

矛盾しているようですが、色々と調べた結果、全く痛くないピアスの開け方というものは残念ながら存在しません・・。

しかし、痛みを軽減させる方法はあるので安心してください!

イヤーロブ(耳たぶ)なのか、軟骨ピアスなのかでその方法が異なるので、それぞれで最適な方法を見ていきましょう。

ピアスを開けるとなぜ痛い?

そりゃ体に穴を開けるんだから、痛いのは当たり前だろと思われるかもしれませんが、実はピアス(軟骨ピアス)の痛みには2つの原因があります。

これを理解しておかないと誤った情報に惑わされることになるので、簡単に紹介します。

ピアスを開ける際の痛みとは以下の2つです。

  • 開ける瞬間の痛み
  • 傷口が治るまでの痛み

ピアスを初めて開ける人は開ける瞬間の痛みを怖がりますが、所詮一瞬、長くても数秒の痛みなので大したことはありません。

それに引き換え、傷口が治るまでの痛みは数日から数ヶ月にもなるので、注意しなければならないのは「傷口が治るまでの痛み」なんです。

特に衛生管理が不十分で腫れてしまったりすると夜も眠れない痛みになったりもします。

痛くないイヤーロブ(耳たぶ)ピアスの開け方

自分でイヤーロブ(耳たぶ)に一般的なピアスを付けるためにホールを開ける方法としては以下の3種類が思い浮かぶかと思います。

  • ピアッサーで開ける
  • ニードルで開ける
  • 安全ピンなどの針で開ける

この中で最も痛くない開け方は「ニードルで開ける」です!

ニードルで開ければ痛くない!

ニードルの開け方
一番一般的な開け方は「ピアッサーでで開ける」だと思います。

ドン・キホーテや雑貨屋などで一番簡単に手に入り、一瞬で開くので「ピアスを開ける=ピアッサー」だと思っている人も多いのではないでしょうか?

でも、実はピアッサーはニードルと比較してかなり痛い開け方なんです。

ピアッサーの構造は先端が尖ったピアスで「耳の肉を潰して」穴を開けるという方法です。

イメージとしてはこんな感じです。

この方法だとホール周辺の細胞を潰しまくってしまうため、傷口がぐちゃぐちゃになり、治りにくくなってしまいます。

これは基本的には安全ピンなどで開ける構造と一緒なので、ピアッサーと専門用語を使っていますが、簡単に言うとファーストピアスがくっついている安全ピンと対して変わりません。

それに引き換え、ニードルは注射器と基本的には同じ構造で先端が鋭利な刃物の様になっているため、「耳の肉を切って」穴を開けるという方法になります。

イメージとしてはこんな感じです。

細胞を傷つけにくく、痛みが少ないだけでなく、治りも早く、ホールの安定が早いという特徴があります。

ちなみに、安全ピンなどの専用の器具でない針で開けるのは絶対にやめてください

火で炙ったりして消毒すれば大丈夫!という素人の方もいますが、安全ピンの太さがピアスと合わずに出血が止まらなかったり、素材によっては金属アレルギー反応を起こして耳がボロボロになったり(画像をコチラからご覧いただけますが閲覧注意です)百害あって一利なしです。

ピアッサーはドン・キホーテなどでも売っていますが、ニードルは店舗では販売しておらず、ネット通販で購入する必要があります。

しかも、楽天などではなぜか販売が無く、 Wowma!でしか売っていないので注意が必要です。

ネット通販と聞くとクレジットカードが必要と思うかもしれませんが、コンビニ払いなどがあるので購入は可能です!

参考 ネットで購入できるサイトはここ!ピアス用ニードル 12G 14G 16G 18G 20GWowma!

さらに痛みを少なくする方法

ニードルで開ければ痛みも少なく、治りも早いことはわかったかと思いますが、他にも痛みを軽減するためにできることはあります。
開ける瞬間にできることはあまりないですが、記事の冒頭で説明した通り、「傷口が治るまでの痛み」を軽減するために重要なことなのでしっかりと読んでください。

ニードルや器具、手などをしっかりと消毒する

ピアスを開ける際に細菌が入ってしまうと、腫れや化膿の原因となってしまうため、使う道具などはしっかりと殺菌する必要があります。

ニードルに抗生物質入り軟膏を塗る

軟膏を塗ることで摩擦を少なくし、ニードルがスムーズに貫通するようになるだけではなく、患部が腫れてしまうことを防ぐ効果もあります。

開けた後に消毒しすぎない

腫れるのが怖すぎて市販の消毒液で何度もホールを消毒してしまうと、肌を傷つけてしまいむしろ治りが遅くなってしまうので、刺激の強い消毒ではなくて、石鹸などで洗浄するようにしましょう。

ピアスやホールを触らない

昔から一部では定期的にピアスを回したりしないとピアスを耳がくっついてしまうという話がありますが完全なデマです。

ファーストピアスとして使えるピアスは基本的に「チタン」か「316Lサージカルステンレス」と呼ばれる素材で、これらは耳とくっつく心配はありません。

ピアスを動かすとそれだけ傷口に負担をかけることになるので治りを遅くするだけです。

また、手のひらには1cm×1cmの面積に39,000個から4,600,000個もの細菌が付着してるので触りたくなる気持ちはわかりますが、なるべく触らず刺激を与えずが鉄則です。

ピアスやホールを下にして寝ない

寝る際に開けたばかりのホールを下にして寝るとピアスが引っかかったりして負担がかかり、さらに枕にも細菌がたくさんいるので感染したりするリスクが大きくなります。

寝返りをうったりして仕方ない部分もありますが、可能な限りホールに負担をかけないように工夫して寝るようにしてください。

耳を氷などで冷やすのは効果がある??

昔から痛くないピアスの開け方として有名なのが、開ける部位を事前に氷などで冷やして感覚を麻痺させるというものがあります。

確かに、開ける瞬間は感覚が麻痺しているので痛みが少なく感じる人もいるかもしれませんが、これは誤った方法です。

まず、冷やすことで耳たぶの脂肪が硬くなり、必要以上に細胞を傷つけることになり、感覚が戻ったときには普通に開けるよりも強い痛みが襲ってきます。

一瞬の痛みを緩和する(しかも個人差がある)ために、一番注意しなければならない「治るまでの痛み」を強くしてしまうのは本末転倒ですので絶対におすすめしません。

病院で開けたほうが痛くない??

病院でボディピアスを開ける
最近では都内を中心にピアスを開けてくれる病院が多く存在しますが、イヤーロブ(耳たぶ)に関して言えば、病院でも自分で開けても大差ありません。

軟骨ピアスならば麻酔を使用する病院も多いですが、イヤーロブには麻酔を使用する病院はあまり聞きません。

むしろ、簡単で多くの客を短時間で施術するためにピアッサーを使用する病院も少なくないので、それであれば自分でニードルを使ったほうが痛みが少ないです。

ただし、自分で開ける場合は消毒などを徹底するという前提なので、少しでも衛生面で不安が残るようでしたらニードルで施術してくれる病院を探して開けてもらうのが良いかと思います。

イヤーロブ(耳たぶ)を自分で開ける方法

上記で紹介した痛みを軽減する方法を踏まえて、実際に自分で開ける手順を詳しく紹介した記事があるので、自分で開ける前に読むようにしてください。

ピアスの開け方、痛み、アフターケア 【イヤーロブ(耳たぶ)】

痛くない軟骨ピアスの開け方

個人差はありますが、一般的にはイヤーロブ(耳たぶ)よりも軟骨ピアスの方が開けるのが痛い傾向にあります。

特に「傷が治るまでの痛み」はイヤーロブ(耳たぶ)とは比較にならない程の痛みになることが多いので、注意しましょう。

痛いのが嫌なら病院で麻酔が一番!

病院でボディピアスを開ければ痛くない

軟骨ピアスを施術してくれる病院の多くは麻酔を行ってくれるため、開ける瞬間の痛みはほぼありません。

また、衛生管理が整っており、細菌が入り込みづらく、腫れるのを抑える薬なども処方してくれるため、「傷が治るまでの痛み」も最低限に押さえてくれます。

そのため、軟骨ピアスを初めて開ける方には病院で開けることが最も痛みが少ないと言えます。

まぁ、記事にするまでも無い内容なんですが、これが真実なのでしょうがないですよね・・・・。

病院のメリット・デメリットや病院の選び方は以下の記事を参考にしてください!

ボディピアス、耳、トラガス、耳たぶ、ヘリノックス ボディピアス(軟骨ピアス)の正しい開け方 〜自分で開ける?or病院で開ける?〜 病院でボディピアスを開ける 軟骨ピアスを開ける前に絶対に知っておくべきこと 【正しい病院選び】

ただ、近くに良い病院がないという場合もあるかと思うので、次は自分で開ける中で最も痛くない方法をご紹介します。

軟骨ピアスの痛くない開け方(セルフ編)


軟骨ピアスには様々な種類があるので、比較的痛くない部位から、痛みが強く自分で開けることが非常に困難な部位まであるのですが、ここでは最も一般的な軟骨ピアスである、ヘリックスやトラガスを想定して説明します。

軟骨ピアスを自分で開ける方法としては以下の2つの選択肢があります。

  • ピアッサーで開ける
  • ニードルで開ける

もちろん痛くないのは「ニードルで開ける」ですが、ニードルが痛くないというよりは、ピアッサーで開けることは多くの医師が止めている危険な行為なので、むしろニードルしか選択肢が無いと言ったほうが正しいです。

ピアッサーでは絶対に開けるな!

耳たぶに比べて立体的な構造をしている軟骨部分にはピアッサーは適切な角度で開けることが難しく、向いていません。

また、イヤーロブ(耳たぶ)のピアスの開け方でも説明した通り、ピアッサーは「耳の肉を潰して」穴を開ける方法ですが、軟骨ピアスになると「耳の肉と軟骨を潰して」穴を開ける事になります。

その際の衝撃により、軟骨に細かなヒビが入り、厳密には異なりますが骨折の様な状態になってしまい、患部が腫れ上がり、時には数ヶ月間強い痛みが続く場合があります。

イメージとしてはこんな感じ。

「軟骨ピアス専用ピアッサー」なるものが売られていますが、構造は全く同じなため、軟骨ピアスように14Gや16Gとピアスのシャフトが太くなっているだけなので、痛みに関しては強くなる一方です。

ピアッサーをおすすめしない医師の意見をピアッシングを行っている病院のHPから幾つか引用したので参考にしてみてください。

~ ガチャン式ピアスは軟骨ピアスには向きません ~
ガチャン式ピアッサー(簡易ピアッサー、ピアスガン)はフラットな耳たぶピアスには向いていますが、
軟骨ピアスは耳の立体的な部位に開けますので向いていません。
また、ガチャン式ピアッサーに付いているキャッチの形が邪魔になり、肉芽(たこ)や感染の原因となります。
美容皮膚科 マグノリア皮膚科クリニック
吉祥寺ビューティークリニックのHPのピアスのページに詳しく書いておきましたが、軟骨に限らずピアスのトラブルの多くは、穴あけの時にピアスのトラブルについての詳しい指導をまったく受けていなかったり、軟骨を無理やりピアッサーで開けられたりすることが原因です。ピアッサーでは軟骨の場合、適切な向きに穴あけすることは、ほぼ不可能です。また、不自然な方向に穴あけした場合は、セカンドピアス以降にトラブルを招くリスクが著しく高まります。
吉祥寺ビューティークリニック

こういった病院ではニードルにて施術を行っており、自分で開ける場合にもニードルで開けたほうが痛みや腫れる心配が少ないです。

さらに軟骨ピアスの痛みを少なくする方法

これに関しては基本的にはイヤーロブ(耳たぶ)の痛くない開け方で紹介した内容とほとんど同じなので、以下にまとめたので詳しくは記事上部の「さらに痛みを少なくする方法」を参考にしてください。

  • ニードルや器具、手などをしっかりと消毒する
  • ニードルに抗生物質入り軟膏を塗る
  • 開けた後に消毒しすぎない
  • ピアスやホールを触らない
  • ピアスやホールを下にして寝ない

髪の毛、洋服に気をつけろ!

軟骨ピアスならではの痛みの軽減方法として一つだけ重要なことがあります。

それは髪の毛を脱ぎ着する時に、洋服を引っ掛けないということです。

これは特にヘリックスなど、耳の外側に軟骨ピアスを付ける時にやってしまいがちなんですが、ピアスを引っ掛けてしまうとホールにものすごく負担がかかり、それをきっかけに腫れてしまうことが一番多いトラブルです。

そのため、ヘリックスのファーストピアスにはリングピアスではなく、引っ掛けづらいストレートバーベルがおすすめなんです。

軟骨ピアスでも冷やすのはNG!

イヤーロブ(耳たぶ)と同じ理由で、開ける瞬間の痛みは少なくなりますが、その後痛みがジンジンと襲ってくるのでおすすめしません。

素人の情報を鵜呑みにすると特に軟骨ピアスでは地獄を見るので、少しでも不安な場合は病院で相談しましょう!

自分で軟骨ピアスを開ける方法

軟骨ピアスは部位によって開け方が異なるので、それぞれの部位の開ける方法をまとめたので参考にしてみてください。
また、自分で開ける前に絶対に知っておきたい知識もまとめたので必ず確認するようにしましょう。

病院でボディピアスを開ければ痛くない 軟骨ピアスを開ける前に絶対に知っておくべきこと 【自分で開ける】 【完全保存版】耳たぶから軟骨ピアスまでセルフで開ける方法

痛くないピアス(軟骨ピアス)の開け方を徹底検証のまとめ

全く痛くない!というような魔法の方法は残念ながらありませんが、痛みを最小限に抑える方法をご紹介しました。

もちろん部位にもよりますが、開ける瞬間の痛みは思っているよりも一瞬で痛くありません。

ただ、ばい菌が入り込んで腫れてしまったり化膿すると地獄が数ヶ月続くので、開けた後のケアをしっかりとするようにしましょう。

アフターケアに関しては以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

ピアスホールの絶対に知っておきたいアフターケア